2018.07.3
社長ブログ
新月伐採
「新月伐採」をご存知ですか。
下弦の月から新月の間に伐採された木のことです。
日本だけでなく、フランスやオーストラリア、ドイツでもこの
伐採方法があるそうです。
人間を含めて自然界は太陽と月から何らかの影響を受けている
といわれます。
創造の世界でも「狼男」があります。
新月伐採の効果として
・虫(シロアリ)がつきにくい
・かびにくい、腐りにくい
・反り、ねじれが少ない
・燃えにくい
といったことがあるといわれています。
私も今の家づくりを始めたころ、「本当にそうなのか」と材木屋さん
にいろいろ尋ねたものですが、いつの間にか消えてしまいました。
真偽のほどがあやふやなのが原因です。
・伐採方法として「谷側」に倒すのが望ましいとされています。
谷川に倒すと木の中に蓄えられた虫やカビの餌となるデンプン質が徐々
に減っていき虫・かびに強くなるとされています。
しかし、写真は吉野の木の伐採ツアーの模様ですが、すべて山側に倒され
ています。
・葉枯らし乾燥
伐採した木材に枝や葉をつけたまま放置して木材を乾燥させます。
これはどこの山でも行っていると思います。
でないと伐採したばかりの木は含水率150%などざらですから、運搬が大変
です。
しかし、乾燥期間が4か月以上1年未満といわれますが、1年も寝かせては木の
中に虫が入ってしまいます。
・製材した後は天然乾燥
これは機械乾燥が一般的になったとはいっても天然乾燥材もあります。
実際に研究もされているようですが、「効果は期待できない」「新月伐採も満月
伐採も差がなかった」といった実験結果があるようです。
世界最古の木造建築物「法隆寺」にも新月伐採の木が使われたとも言われますが、
真偽のほどはわかりません。
効率優先の時代ゆえに否定的な意見が多いのか、本当に効果があるのか、単なる月
の神秘的なイメージによる脚色なのか。
突然、思い出したので回想してみました。