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2019.01.19

社長ブログ

楽しい家づくり

いまから30年から40年ほど前、住宅がどんどん建てられて

次から次へと売れていく時代がありました。

このころは建売住宅が多かったと思います。

建売住宅ですから、施工者側が勝手に考えた間取りの家です。

購入する側もそれでいいと思う人が多く、図面だけを見て購入

したという人もいました。

時代が変わって、注文住宅でないと売れない時代がやってきま

した。

自分のオリジナルでないと満足できくなりました。

私は以前ハウスメーカーの仕事をしていたので、その時代に建売

住宅も注文住宅も経験していますが、メーカーさんの図面に基づ

いて施工するだけですから、施主さんがどんな要望を出している

かなどはわかりませんでしたが、手の込んだ造りが要求されるよ

うになってきているのは感じていました。

ハウスメーカーの仕事を辞めて自分で家づくりを始めたころも、

施主さんと一緒になって可能なかぎり理想の家になるように打ち

合わせを進めて家づくりをしてきました。

そんなとき、主に旧家に住まわれている人に多かったのが、どう

打ち合わせをしていいかわからないというか、これといった要望

を出せない人がいました。

なぜかというと、これまで「あてがいぶちの家)で暮らしてきた

ので何がいいのか、どう伝えればばいいのかわからないという

のが本音だったようです。

与えられた家で自分をその家に合わせて生活をしてきた人たちです。

それでもこれと言った大きな不満がるわけでもなく「なんとかなる

もの」なんだと感じました。

一生懸命、理想の間取りを考えたからと言って必ず使い勝手がいい

とも限りません。

住み始めて初めて「こうしておけばよかった」と感じるところも出て

くるかもしれません。

ある雑誌に掲載されていたのですが、

自由設計は「金額が高くなりそう」「決めることが多くて手間がかかる」

「知識がないので自分に合った家造りができるか自信がない」

と感じている人が増えてきているそうです。

そして、規格化された住宅(標準プラン)のほうが

「価格が明示されていて間取りや内装が決まっていて、住んだ時のイメー

ジがわきやすい」「打ち合わせが簡単」だと感じているそうです。

確かに、新築にしろ、リフォームにしても完成までの打ち合わせは大変です。

時間もとられます。

綿密な打ち合わせを重ねて「よかった」と思えることもあれば「どうして」

となってしまうこともあるかもしれません。

打ち合わせが大変と思われるのなら最低限の要望だけを伝えて細かい部分

は専門家に任せるのがいいのかもしれません。

今までのお客さんの中で

「家づくりがこんなに大変だとは思わなかった」と言う方と

「こんなに楽しいことはなかった。また造りたい」と言う人がいます。

同じ造るなら楽し家づくりをしてほしいものです。