2019.02.11
社長ブログ
漆塗り
漆塗りの打ち合わせで「八尾漆工芸」さんに来て
もらいました。
最近ではカシューといった化学塗料などを使って経験
の浅い職人さんでも「漆塗り風」の仕事ができる
ようになっているそうです。
本来の漆塗りの工程は
1.木地調整 割れや節を埋める
2.木地固め 生漆を木地に浸透させる
3.布着せ 麻布を木地に張り付ける
4.布目摺り 布目を埋めて平らにする
5.地付け 生漆+米糊+地の粉をヘラ付けする
6.錆付け 生漆+砥の粉をヘラ付けして研磨
7.地研ぎ 砥石で平らに研ぎあげる
8.地固め 希釈した生漆を含浸させる
9.下塗り、中塗 下塗り→乾燥→研磨→中塗→乾燥→研磨
10.上塗り 立塗用黒漆と蝋色用黒漆があります。
蝋色工程
11.炭研ぎ 木炭や砥石を使って研磨
12.胴摺り 砥の粉や火であぶった炭の粉を刷り込む
13.生漆刷り込み、蝋色磨き 鹿の角粉を掌に付けて磨く
という工程だそうです。
(写真のサンプルの上から下へが完成までの工程です)
しかも漆刷毛は人毛とのこと。
これだけの工程を経て初めて本来の耐久性や堅牢性をもった
漆塗りができるそうです。
今、自宅のリフォームをしているのですが、洗面とトイレの
カウンターに施工してもらう予定です。