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2019.02.15

社長ブログ

これからの家の断熱

2020年の「省エネ基準義務化」は見送られることになりました。

何のことかというと、ある一定の断熱性能を持った家しか建てら

れなくなるという方針でしたが、「義務化に対応できない事業者

がいるから」という理由で見送られることになったようです。

数値で表すと外皮平均熱貫流率UA値というのがあるのですが、

2020年基準UA値が 5地域(奈良県はほとんどがこの地域区分

です)で0.87です。

この数値は小さいほど性能がいいのですが、

ZEHと言われる家で0.60です。

そして、新しい基準として「HEAT20」という設計基準が設けら

れました。

しかも、G2、G1の二つのレベルが設定されています。

HEAT20 G2で0.34 

HEAT20 G1で0.48 と設定されています。

まだ、このHEAT20に適合できている家は少ないですが、ZEHの基準

を満たしている家は多いと思います。

当社が施工しているエアパスの家でほぼZEH基準です。

(パッシブソーラーなのでプラスアルファーはあると思いますが)

ですから、見送られたとはいえ0.87という数値はあまり大したことは

ないのです。

体感的にどれくらいの違いがあるかというと

20℃になったリビングの暖房を夜の11時に消して、朝5時までに下がる

温度が2020年基準0.87で11℃、G1で13℃、G2で15℃くらいにしか下が

らない と言われています。

ただ、このG2レベルは将来的にはこれが基準になるかもしれませんが、

かなりレベルが高いです。

断熱材の種類(性能)にもよりますが、充填断熱といって壁の中に断熱材

を入れる方法では柱の寸法以上の断熱材を入れることができないので、

外断熱といって外壁に断熱材を貼る必要が出てくることになると思います。

DSC_8896.JPG

こちらは土壁に単板ガラスの寒い家の代表のような家ですが、これからの

リフォームも断熱性能を高めるリフォームが増えると思います。

写真のような土壁の家もたくさんあります。

このような家を断熱しようとすると、土壁を撤去して新しい断熱材を充てん

するか、外側に断熱材を貼るか、内側に断熱材を付加するか となります。

しかし土壁はそれ自体、蓄熱性や調湿性をもっているので、できればそれを

活用したいです。

そうなると外断熱が有効です。

外断熱は断熱材を挟んで外側に重い外壁を造ることになるのでその支持が

完全にできないといわれてきましたが、今では断熱材の表面を仕上げる

ことで外壁の役目をなす材料もできています。

このさき、外断熱のリフォームが増えてくるような気がします。