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2019.03.7

社長ブログ

窓も考えて

2階の北側に出窓の下地が出来ました。

北と東の景色が見えるようになりました。

窓と言えば家には必ず必要なものですが、家の造りによって

取り方も様々ですが工夫が必要です。

このあたりに多い和風の家では南側には縁側が設けられている

ので壁がほとんどないくらいに掃き出しの窓が付けられています。

これはこれでいいのですが、耐震的には不利です。

一方、東や西の面にはほとんど窓がありません。

今では、リビングには必ずと言っていいほど大きな掃き出し窓が

あります。

南側の大きな窓は冬は日差しが差し込んでありがたいですが、夏

の日差しは遮る工夫が必要です。

東の窓も向きによっては、夏は朝からきつい日差しが差し込むこと

があります。

換気面積と日射取得面積は基準法上で決められています。

どの部屋(居室)にも必要な明るさと換気、そして通風のための窓

が必要です。

採光と通風のためには窓は多い(大きい)方がいいのですが、窓が

大きくなると熱は入りやすく、出て行きやすくなります。

いくらサッシが高性能になっても壁のような断熱性はありません。

また、あまり多くとると家具などを置くときに困ることがあります。

最近は窓が少なくなる傾向があると思います。

窓にはこのように機能的な面もありますが、そこから見える景色も

大事です。

せっかく、大きな窓を設けても道路しか見えなかったり、すぐ隣に

家があって隣の壁しか見えないといった窓もあります。

また、となりの部屋の中が見えてしまうことがあります。

後から建てる方が気をつけなければならないのですが、完成して初

めて気がつくこともあります。

そうなると結局はカーテンを閉めたままということにもなりかねま

せん。

プランの時に可能な限り想像力を働かせて部屋をイメージしましょう。

何気なく窓が配置されているだけかもしれません。

平面図では均等にまんべんなく配置されているようでも実際の暮らし

に即した配置になっているとは限りません。

これは造る側の責任ですが、造る側も気がつかないこともあります。