2019.10.5
社長ブログ
平均年収と林業
国税庁の調査では
サラリーマンの平均年収は415万円。
男性平均が514万円、女性平均は272万円です。
多いのか少ないのか、つい誰もが自分と比較してしまいます。
そして、農業は
平均150万から300万円。40%が300万円未満で
10%が1000万円以上とのこと。
1000万円以上はおそらく米では相当な量を造らなければいけ
ないのではないかと思います。
自分も実家が農業をしているのでなんとなくわかります。
漁業は
沿岸・沖合漁業の年収は300万円程度。
遠洋漁業は600万から800万円程度でマグロやカニ漁は1000万から
1500万円に達するそうです。
数か月帰宅せずに過酷な漁を行うので年収が高くなります。
命の危険も伴いそうでそれくらいあってもいいですね。
学生時代に夏、北海道からアルバイトの募集が来ていました。
コンブ漁を手伝うのですが、少々根性のある人が行っても途中で
めげて帰ってくることがあります。
とにかく海水が冷たくて、耐えられないんだそうです。
お土産にたくさんの昆布を背負って帰ってきてました。
それから、林業
こちらの平均年収は平均356万円です。
今になって始まったことではないですが、一次産業は過酷な漁を
除いて不遇の時代です。
ご存知のように日本は世界でも有数の森林国です。
国土の約70%が森林です。
いっぽう、農地はわずか10パーセント程度です。
国土の利用からすれば農業よりも林業に適した国です。
世界でも有数の森林国であるドイツは国土の面積では日本の方が
やや大きく、しかも森林率はわずか30%です。
そしてドイツの森林面積は日本の人工林面積とほぼ同じです。
日本の森林は人工林、天然林、原生林と区別されますがドイツでは
その区別はありません。
ドイツの木材自給率は実質100%で輸出もしていますが、日本木材
自給率は20%です。
日本の森林の樹齢は30年生から40年生がほとんどです。
これは1960年代にたくさんの住宅を建てるためにいろんなところで
伐採され、その跡地に杉やヒノキが植林されたからです。
しかし、ドイツにはバランスよく80年生以上の大きな木もたくさん
残っています。
これはドイツも日本と同じように200年前の産業革命でたくさんの木材
が必要とされ森林が荒廃したのですが、植林後、成長する分だけ伐採す
るという賢い方法を取ったために今の樹齢構成が出来上がりました。
ドイツのように大きな木ならば収益を上げることができますが、日本は
今は30年生、40年生といった小径木の間伐の時期なのでなおさら厳しい
状態にあるようです。
年数がかかりますが、今から計画的な伐採をしていくしかないようです。
話は変わりますが、今日はお引き渡しでした。
いろんな工務店の中から当社を選んでいただき、最後まで
お付き合いしていただきありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。