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2022.11.27

社長ブログ

好きこそものの上手なれ 端材も資源

今日は2組のお客様と打ち合わせでした。

家づくりの打ち合わせは結構その方のプライバシーまで

及ぶことがあります。

またそこまで踏み込まないと打ち合わせにならないこと

もあります。

初めてのお客様でも話をしているとこの人は当社の家づくり

に合っているか、いないかがわかります。

比較的少ないですが、他社さんとの競合、相見積もりに

なることもあります。

やはりよく似た家づくりをしているところと競合になる

はずですが、全く違う家づくりをしている他社さんと

相見積もりになっていることもあります。

ブログや雑誌で当社の家づくりを発信していても一般の

消費者さんから見れば同じように見えるのかもしれません。

 

今日は日曜日ですが、社員大工が出社して自分の道具箱を

造っていました。

自分で考えていろんな組み方を試しているようです。

良く考えるものですね。

「好きこそものの上手なれ」かもしれません。

こちらも社員諾が3人で考えて造ってくれた我が家の

自転車置き場です。

会社に在庫してある材料を使って、できるだけ金物を

使わずに造ってくれたものです。

写真は「長ほぞ鼻栓打ち」と言います。

 

現場で出てきた木材の端材を在庫しています。

薪ストーブの燃料にするためです。

これから寒くなり当社で薪ストーブを設置してもらった

方が取りに来られます。

他にも各現場で出た端材を袋に詰めて在庫しています。

かなりの量になることがありますが一冬でだいたい無く

なります。

私の自宅にも薪ストーブがあってこの端材を燃料にして

います。

端材を燃やしていて時々思うのがまだ使えそうな端材が

混じっていることです。

もったいないですね。

たまに取り出して会社に持って行こうかと思うことも

あります。

この仕事を始めたころは「1尺(30センチ)あれば材料

として使える」と教わりました。

「1尺あればゴミにするな」ということです。

昔の職人さんほどそういった意識は高かったと思います。

 

私はこの仕事前は公園などを造る仕事をしていました。

いろんな植木を扱います。

木を植えるために圃場から植木を入荷して公園や高速道路

のインターチェンジに植栽をするのですが、この仕事は

植えて終わりではなく1年後「瑕疵補償」と言って根付いた

かどうかを確認しなければなりません。

枯れていれば新しく植え替えます。

 

移植はその時期が大事です。

木が芽吹くようになると焦ります。

移植するのだから「枯れることも仕方ないこと」と思ってました

が、ある検査官が木を枯らせるということは日本の木の絶対数を

減らすことだから「もっと考えて、工夫して枯れないようにしろ」

と言われたことがあります。

いろんなものがあふれていてみんな満ち足りているのか「大事にする」

とか「もったいない」といった気持ちが薄れてきているように感じます。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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