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2020.06.7

社長ブログ

日本の建物づくりを支えてきた技術

「日本の建物づくりを支えてきた技術」

下山眞司という方が書かれたブログの引用です。

かなり木造建築に造詣が深い方のようで、その中で

 

伝統工法とは「古来我が国の環境の中で培われてきた技術」

と書かれています。

「限界耐力計算法」というもので「伝統工法」が実現可能に

なったと考える人もいますが、技術が先で計算法は後からで

きたものなので既存の技術や考え方があっているかどうか疑

わしいということです。

一般的に行われている「壁量計算法」もそうです。

 

もともと何をもって「伝統工法」というのかという疑問も

あります。

伝統工法というと民家風、和風の建物を想像しますが、

洋風の建物も造れるはずです。

 

建物づくりにかかわる現行法が「建築基準法」ですが基準

を遵守しても、想定外の地震で被災があると「改訂」され

ます。

これは今までに何度か繰り返されています。

 

法令を遵守して家づくりをしても倒壊に至るということも

あり得ます。

場合によって設計者、施工業者に責任を求められることも

あるかもしれません。

 

そこで、「古来我が国の環境の中で培われてきた技術」から

学んだ知恵や考え方を使ってなおかつ計算上法令の規定を満

たす方法で木造建築(家づくり)をしてはどうかというのです。

 

その時便利なのが「壁量計算法」「四分割法」

計算が楽です。

難しい限界耐力計算を専門家に依頼しなくてもいいのです。

 

構造材の組み方は継ぎ手は「持ち出し継ぎ」ではなく「心継ぎ」

とし、柱の上で継ぐようにするとその上の載る横材が同時に組ま

れることで仕事が楽になり、一体化の効果も上がります。

また、鴨居の高さには「差物」と言って差鴨居や無目、開口部に

はまぐさを回します。

そして、面材体力壁を使って筋違は使いません。

理想とする組み方をしておきながら、「耐力壁量」を確保して計算

上、規定を満たすように造るということです。

架構自体の耐力や強さは「柱」と「差物」で組まれた構造で確保し

ておけば、将来リフォームなどで壁を取り去ることがあっても耐力

がなくなるということはないということです。

 

実際、このような組み方をすると建て方の途中、梁の上を歩いても

構造がしっかりしていて揺れたりはしません。

在来工法の家では仮筋違という斜材で仮の固定をしないとグラグラ

と揺れます。

 

本当のことは大地震でも来ないとわかりませんが「古来我が国の環境

の中で培われてきた技術」で造られた建物の被災事例は相対的に少な

いそうです。

 

たまたま、今回施工させてもらっている伝統工法の家づくりが同じよう

な考えで基本設計されているように感じたので引用・加筆させてもらい

ました。