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2020.05.4

社長ブログ

伝統工法の家

 

ゴールデンウィークの最中ですが、私は例年の

ごとく出社しています。

例年は「みんなどこへ行くのか」と気になった

ものですが、今年はそれどころではありません。

 

伝統工法の家ですが、少しづつですが出来上が

ってきています。

この家では在来では使わないいろんな「栓」が

使われています。

上の写真は「鼻栓」と言って差し鴨居などを柱

を貫通して固定させるための栓です。

在来ではこのように柱を貫通するような仕口は

造りません。

強いて言えば鴨居を引き付ける昭和ボルトがこ

の役目をしています。

 

これは庇を固定する腕木ですが、ここに使われて

いる金物が昭和ボルトと言われるもので和室の鴨居

にも使われます。

 

 

こちらは「込み栓」と言って、柱と梁を固定するため

の栓です。

角の「込み栓」が本来ですが、丸い込み栓を使ってい

るところもあります。

丸いと施工も簡単です。

錐で穴をあけで打ち込むだけですし、込み栓も売って

います。

 

在来では角金物が柱と梁を固定する役目をしています。

 

 

これが「シャチ栓」です。柱を挟んで梁と梁を繋いで引

き付けるものです。

在来では「両引きボルト」がこれの代わりになっています。

 

どれも金物を使えばだれもが簡単に施工できます。

 

2階の梁ですが、ところどころ四角く欠き込みがして

あります。

これは「根太欠き」というものでここに根太を差し込

んで固定します。

 

施工が終わったところです。

欠き込みに差し込むので捩れなどを防ぐことができます。

これは伝統工法に限らず、リフォームでも時々見るので

すが築50年くらいの家ならこのような施工をしてあります。

今では、梁の上に直接根太をのせて上から釘止めが一般的

で、根太を使わない合板だけの床下地も多くなっています。

 

今日も所用で現場に出たのですが、スムーズに移動できました。

途中で用を足しにとコンビニに寄ったのですが、トイレが使え

なくなっています。

そう言えばコロナの影響で「使用禁止」になるとテレビでやっ

てました。

違う意味でコンビニエンスだったのでなくなると不便です。