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2020.04.22

社長ブログ

いよいよメーカーも自粛

 

今日は新築とリフォームの現場を見て回りました。

昨日、お付き合いのある代理店さんから聞いたの

ですが、あるハウスメーカーでは可能な範囲で施工

現場を休工にしたようです。

ハウスメーカーは規模や棟数が多いだけに「緊急

事態宣言」もとらえ方が違います。

 

社員の数も従事している業者、職人さんも相当な

数です。

休工となればそれ相応の人の移動が緩和されること

になります。

私たち零細では、なかなか真似のできることではな

いですが「ついにここまで影響してきたか」という

のが実感です。

すでに仕事をしたくてもできない人はたくさんいま

すが、この業界もコロナの影響が出始めたのかもし

れません。

この休工がどこまで波及するかわかりませんが、他

の大手も「右に倣え」になる可能性はあります。

 

しかし、そこで従事している業者さん、職人さんは

どうなるんでしょうね。

ほとんどのハウスメーカーは全国でその地域にある

工務店や一人親方の大工さんが仕事を請け負ってい

るはずです。

メーカーが仕事を自粛した場合、この人たちの仕事

はどうなるんでしょうか。

他の仕事を探すのでしょうか。

 

大工さんは高齢化が進みどこも不足気味です。

しかし、ハウスメーカーで仕事をしている大工さん

はメーカー独自の施工方法で動いています。

大工さんならだれでも在来工法の家が施工できると

いう時代ではありません。

例えばプレハブばかり施工している大工さんがいき

なりリフォームの現場に行っても手間取ることでし

ょう。

どこのハウスメーカーも木を加工するような仕事は

しません。

木造であっても構造はすべてプレカットです。

出入り枠なども既製品を組み立てるだけです。

それだけ細分化されています。

一応何でもできるというような器用な大工さんは今

ではあまりいません。

ビルダーやハウスメーカーは多少施工単価が厳しく

ても仕事が途切れることなくあるという点がメリッ

トです。

そしてその仕事に慣れれば慣れるほど効率よく仕事

ができます。

その仕事がなくなると職人さんは厳しいでしょうね。