HOME  >  ブログ  >  木造住宅の寿命はどうして短いのか |木造住宅は長持ちする 奈良の木の家工務店、輪和建設

2022.07.5

社長ブログ

木造住宅の寿命はどうして短いのか

木造住宅の法定耐用年数は22年とされています。

「22年経つと壊れてしまうのか」と思われますが、寿命で

はありません。

実際は100年経った家でも居住可能です。

法定耐用年数とは税務上の資産価値がゼロになる年数です。

 

住宅は木造だけではありません。

プレハブもあれば重量鉄骨もあり、鉄筋コンクリート造も

あります。

ちなみにそれぞれの耐用年数は木造住宅で22年、軽量鉄骨

プレハブで19年、重量鉄骨で34年、鉄筋コンクリートで47年

です。

時々改正されるようですが、なぜか改正ごとに短くなっています。

また、耐用年数も物理的耐用年数、経済的耐用年数、期待耐用年数

というのもあります。

木造住宅の物理的耐用年数は65年というデータがあります。

 

実際の木造住宅の寿命はどうでしょう。

住宅ローンの最長契約期間が35年に設定されているので35年位

という説もありますが、一般的には耐用年数の目安は30年と言

われます。

築30年位でリフォームする人が多いからみたいです。

また、30年経つと家族構成が変わったり、生活環境が変わったり

してリフォームせざるを得なくなることがあります。

その際に建て替えになってしまうことも。

新耐震基準も建て替えを考えるきっかけになっていると思います。

しかしリフォームして住み続けていれば寿命はもっと長くなります。

近年のようにリフォームが増え、古民家を活用する人が増えている

のでかなり長くなっているのではと思います。

 

住宅ではありませんが、皆さんご存じのように法隆寺は建てられて

から1300年が経過しています。

木材というのは伐採されてから150年から200年程度の時間をかけて

乾燥に伴い強度が増していきます。

環境さえよければ弱るのではなく反対に丈夫になってい行く材料です。

そして、ここで言う木材とは無垢材のことで天然の木をそのまま伐り

出した1種類の木を使ってできた木材であって集成材ではありません。

 

日本の住宅は諸外国に比べて寿命が短い(アメリカは日本の2.5倍)

と言われます。

実際そうなのですが、短くなったのは戦後の住宅事情が貧弱だった

ためにその後の生活水準の向上により一気に建て替えが進んだからだ

という見解もあります。

ちなみに昭和30年代の日本の住宅の面積水準は12坪だったと言われ、

住宅公団が発足して集合住宅を供給し始めたころの住戸が2DKで47㎡

でした。

これでも羨望の的だったそうです。

 

しかし、どんな家でも実際の寿命はメンテナンス次第です。

良くたとえられるのが車ですが、

車は車検と言って定期的な有料のメンテナンスが義務付けられて

いますし、自分でもオイルを交換したり、洗車したり、ワックス

を掛けたりします。

ところが、住宅は完成後何もしない人が多いです。

リフォームの完成見学会の案内です。

築30年から40年位の家です。

今回の話ではありませんが、住宅設備機器を一新しています。

また区切られていたLDKを一つにして広いリビングダイニング

に間取りを変えています。

キッチンが使いづらくなった、リビングやダイニングが狭い

といった方は参考にしてください。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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