HOME  >  ブログ  >  伝統工法で建てる家 | 奈良の木の家工務店、輪和建設

2020.02.10

社長ブログ

伝統工法の家

 

今日は上棟式でした。

何とか天気が持って、無事に上棟を終えること

ができました。

施主さんにとっては建ち上がってはじめて家が

実感できたことでしょう。

古材の丸太も無事に収まりました。

在来工法の家と比べると水平部材が多いために

使っている材木の量もかなり多くなっています。

在来工法では柱や梁を組んでも、仮筋違という

仮の筋違で柱を固定しないと2階から上の作業は

できませんが、この差し物(水平部材)と伝統的

な仕口・継手のおかげで組み上げるだけで軸組が

しっかりとします。

写真でもわかるように金物はほぼ使っていません。

いまのところは、土台を固定しているアンカーボ

ルトだけです。

クサビ止め通しほぞです。

私もこの伝統工法での家づくりは初めてです。

設計の先生と大工さんの技術を頼りに施工させて

もらっています。

伝統工法に関する資料は色々と目を通していますが、

実際に目の前で見るとこの木造軸組工法は本当によ

く考えられていると感じます。

金物がない時代にどうすれば頑丈に組み立てられる

かを試行錯誤してきたのかもしれません。

通しほぞや重ねほぞを使う仕口やシャチ栓で繋ぐ

継手などは先人の知恵の結晶です。

雇いホゾなどは融通の利かないところでどのような

継手にすれば組み立てができるかを考え抜いてでき

た継手だと思います。

大工さんご苦労様でした。

 

本日はおめでとうございます。