2020.02.8
社長ブログ
伝統工法の家
石場建てではありませんが、伝統工法で造る家です。
昨日、1階部分を起こしました。
普通の家に比べて通し柱が多いです。
柱にたくさん穴が掘り込まれていますが、これは「貫」
という水平部材を通すための穴です。
在来工法の家では基礎の上に土台を置いてそこに
柱を建て土台の上が床になりますが、この家では
土台の上にもう一つ「足固め」を使っています。
この足固めの上が床になるので普通の家に比べて
1階の床が40㎝ほど高くなります。
屈めば床下を歩けるくらいです。
「雇いホゾ車知栓」という継ぎ手です。
車知栓という楔状の板を打ち込むことで柱の両側に
ある足固めを引き付けることができます。
金物を使わない独自の継ぎ手です。
個の土台と足固めを使うことで柱は自立します。
普通の家では仮筋違という木を使って仮止めします。
こんな形の継手もあります。
同じ形に加工をした材料を合わせることで梁を繋ぎます。
「追っ掛け大栓継」という継ぎ手です。
これは以前、ここに建っていた家からの残しておいた
丸太です。
斜めに欠けるので仕口も斜めに加工されています。
刻むのは難しかったでしょう。
2月10日に上棟させていただきます。