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2022.01.26

社長ブログ

高気密、高断熱の家はいいことばかり?ドイツでは・・・

30年くらい前、平成の最初のころはまだ断熱材が使われていない家もあります。

壁も天井も床下も断熱材がない家です。

今思うと考えられませんが、このような家は今もたくさんあるはずです。

ところが、この断熱材のない家は構造材にとってはいい家です。

生活していれば窓に結露は起こしますが、壁の中には結露しません。

壁体内結露というものです。

 

1970年代に北海道で省エネのためにグラスウール50mmの断熱材を100mmに倍増させました。

まだ、断熱・気密の技術が確立していなかったために温まった空気が壁の中で結露を起こして「ナミダタケ」というキノコが繁殖してしまいました。

 

50mmのグラスウールなどは北海道どころか近畿でも今ではめったに使うことはなくおそらく最低でも100mmを使います。

 

現代ではいろんな断熱の方法が取られています。

ウレタン系の吹付断熱もあれば、ボード状の断熱材もかなり性能のいいものがたくさんあります。

 

当社では新築の家は長期優良の仕様に合わせて断熱等級4以上を標準にしています。

しかし、これから先は等級5,等級6、等級7といったランクも新設されることになります。

等級6、等級7はHEAT20G2、HEAT20G3に相当するとのことです。

何のことかわかりにくいですが、例えばG3の家では暖房していない部屋でも概ね15℃を下回らないくらいの性能だそうです。

ちなみにG3では13℃を下回らなということです。

 

ドイツは家の断熱に関しては日本の住宅に比べてはるかに進んでいるということでよく引き合いに出されます。

断熱材の厚さからサッシの性能まで日本を凌いでいます。

しかし、健康被害や建物の損害に関する報道は増えていて特にカビの被害が多いんだそうです。

原因は換気だそうですが、日本の家は大丈夫でしょうか。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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