2022.12.7
現場から
左官工事の冬
現場監督の植田です。他の時期では数ヶ月に1食くらいですが、この時期は週1〜2食に急増します。ラーメンの話です。
生駒市新築のお家は、大工さんによる木工事が終了間際となり、仕上げ工事に入る段階となってきました。いよいよ竣工までのカウントダウン開始、といった心持ちです。
外部は雨樋や換気扇フードの設置が完了したため、足場が解体されています。
今まで覆っていたシートがなくなると、初めて遠目でお家全体が見えるので、突然家が出来上がったような感覚になります。でも一方で、これは今までの工程の積み重ねなんだなあ、としみじみしてしまいました。職人さん達に改めて感謝です。
足場が撤去されたので、外回りの工事も進んでいきます。例えば今進んでいる作業では、「基礎の刷毛引き」があります。
基礎は今まで、基礎工事で打ったコンクリートのまま、言わば「すっぴん」状態でしたが、屋内の壁をクロス等で仕上げるのと同じように、基礎も見た目に美しく仕上げていきます。
この作業は左官屋さんにお願いしていて、コンクリートの表面に薄くモルタルを塗って、刷毛(ブラシ)で薄っすらと凹凸をつけていきます。
打ちっぱなしコンクリートのつるっとした表面とは違う、均一なざらつきが心持ち温かみを感じる気がします。個人の感想です。
床下換気口のある、箱型にくぼんでいるところも、コテだけで作業しているのにまるで型にはめたように角がピシッと成形されていて、綺麗すぎて見とれてしまい、写真を撮り忘れてしまいました。さすがの職人技です。
ただ、この冬の時期は、寒い中の外作業・冷たい水と重たい材料…に加えて、低い気温や日が短いことでモルタルの乾きが悪く、作業が思うように進まなかったり、気温が低すぎると塗ったモルタルが凍ることで出来上がりに支障が出るので、作業自体できなかったりと、難しい季節になります。
職人さん達と二人三脚(もっといらっしゃいますが…)で、着実に完成へと向かいたいと思います。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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