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2021.11.7

古民家ブログ

社長ブログ

家相 お引渡し

今年も残すところ2か月足らずとなりました。

本当に1年が早く過ぎていきます。

ついこの間まで暑い、暑い、と言っていたのが急に

寒くなり秋がなくなったように感じます。

 

家づくりに携わっていると現代でも「家相」という

ものに当たります。

特にいつも問題になるのが鬼門に水回りです。

今では古民家といったかなり古い家もリフォームする

ことも多くなり、そういった家ほど家相を気にされます。

 

 

これは古民家再生協会で扱っている「古民家の調査と再築」

という本の中に掲載されている図です。

古民家の農家住宅ではよく見られる田の字の間取りです。

実際、ほとんどの農家さんではほぼこのような間取りです。

ダイドコすなわち台所がちょうど鬼門の方角である北東に

位置しています。

家相では避けたほうがいい方角に台所があります。

リフォームするにしてもその中でやりくりすることに

なります。

 

現代の家もこの方位に台所が配置されている家は多いと

思います。

これが間取り上造りやすいです。

でも家相的には鬼門にかかることもあるでしょう。

以前もリフォームで何とかギリギリ水栓の位置を避けた

ことがあります。

 

家相ではその他「張り」「欠け」も重視されます。

建物の一辺の長さの3分の1以内が出っ張っているのが「張り」

建物の一辺の長さの3分の2以内が凹んでいるのが「欠け」

ですが、張りをつくれば欠けもできます。

家相上の理由はわかりませんが、現代風に解釈すれば張りや

欠けがあれば日当たりには影響はします。

また、ある本に掲載されていましたが、

家には重心と剛心があってそれが近い(重なる)ほど地震に

強い家となりますが、張りや欠けがあるとこれがずれる可能

性が高くなって耐震上不利である。

実際、正方形に近い家ほど耐震上有利です。

そして張りや欠けがあると屋根の形状が複雑になり防水上の

不利になるということです。

これも事実です。

家相は現代では疑問に思うこともありますが、理にかなって

いるところもあります。

 

 

今日はリフォームさせていただいた家のお引渡しでした。

写真はよく小学校の校庭にある遊具を木製で造ったもの

ですが、子供さんに「もうこれで遊んだ」と聞くと

「うん、遊んだよ」といって早速使ってくれたのですが、

その使い方が意外でした。

高いところで手が届かないのでてっきり台を持ってくる

のかと思ったら・・・

「そうやって登るんだ・・・・」

やっぱり子供さんは考えられない行動をします。

何か対処したほうがいいかも・・・・

 

長い工事期間中、お付き合いしていただきありがとう

ございました。

新しい生活を満喫してください。

今後ともよろしくお願いします。

 

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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