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2025.02.22

古民家ブログ

社長ブログ

注文住宅と規格住宅 どう違うのか

2月に入ってから寒い日が続きます。

しかし雪が積もらないだけ助かっているかもしれません。

 

リフォーム業界はまだしも新築住宅の市場は全国的に縮小

しています。

人口が減少しているのだから当たり前です。

私の小学校時代では1学年で250人くらいだったのが

今では全国平均が6学年すべて合わせて323.1人だそうです。

すごい減少の仕方です。

縮小しているとはいっても全く建っていないわけでは

ありません。

空き家が増えている一方でまだ家が新しく建つという

不思議な状況です。

もちろん家が建たないと住宅業界はやっていけないの

ですが、皆さん同居や古い家に暮らすのは嫌いなんで

しょうね。

 

年間100棟から200棟くらい建てていた工務店が着工数

が半減したという話もあります。

資材の高騰もあって住宅も数年前から急に高くなりました。

当社もご多分に漏れず数年前に比べるとかなり上がってい

ます。

 

そこで少しでも安く造ろうとハウスメーカーさんも建売住宅

に力を入れ出したりしています。

大阪の方ではかなり建っているとか。

いわゆる規格住宅ですが、注文住宅とどう違うのかと言われ

ても建ってしまえば似たり寄ったりです。

規格住宅でもデザインの良い家はあります。

注文住宅というと間取り、プランの段階から細かい打ち合わせ

を繰り返して、施主さんの要望を可能な限り取り入れた住宅と

いうイメージです。

この細部に至るまでの打ち合わせがあるかないかが注文住宅か

規格住宅かの違いだと思います。

家と言っても多種多様のようですが、要は各機能を持った箱

(部屋)並べて組み立てているだけです。

ただこの部屋をどのように見せるかは設計者の腕の見せどころ

ではあります。

 

あとは通風や採光を考え、省エネのための断熱、日射の取得や

遮蔽、基本的な耐震性能を備えるための構造の組み方をするこ

とですが、この部分は施主さんにとっては考える必要のないこ

とです。

これが設計する側にとってはジレンマでもあります。

要望を聞きすぎると構造上無理を生じます。

 

なので施工者側としては要望を取り入れながら基本的な性能を

どうやって確保していくかとなります。

規格住宅の場合は、そのような打ち合わせは必要なく各社独自

の施工方法で造りやすく設計することができるので時間を節約

することができます。

結果的にそれが安く造ることにつながるので規格住宅を採用す

るところが多くなっています。

しかしまだ差別化できるほどの価格帯にはなっていないように

思われます。

 

どの業界でも同じかもしれませんが流行り廃れは繰り返される

みたいです。

私がこの業界に入ってころは建売住宅が盛んでした。

それが少しづつ拘りを求めた人たちが増えてきて注文住宅が増

えてきましたが、今ここにきて価格の上昇もあってか、また

建売、規格住宅へと移行しつつあります。

古民家もそうです。

数年前までは古家と言われてあまり見向きもされなかった家が

今はもてはやされています。

これから先どんな家が求められるのか・・・・

楽しみでもあります。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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