2024.09.15
古民家ブログ
社長ブログ
これから注文住宅をつくっていくには・・・
9月も半ばに差し掛かりましたが週間天気予報
ではまだ最高気温が34℃~35℃の日があります。
今年は9月中には秋は来ないと言われています。
とはいえ朝晩はかなり過ごしやすくなりました。
今朝も少し雨が降って強い日差しがないだけでも
身体は楽です。
日本の夏もエアコンなしでは過ごせなくなりました。
しかしエアコンの効いた部屋にずっといるのも疲れ
ます。
また外に出たときの温度差が堪えます。
夏バテではないですがこれだけ猛暑が続くと疲れが
たまってきたようです。
先週は「中庭のある家」で完成の見学会をさせて
いただきました。
内容が盛りだくさんで見学に来られた方は夢が広
がったと思います。
現代は雑誌やネットでいろんな情報を受け取ること
ができます。
お洒落な室内や造作を誰もが見ることができます。
お客さんはそんな資料を集めて「こんな内装にして
ほしい」と言ってこられます。
しかし写真と実際はスケール感が違います。
写真は広角で本当にきれいに撮ることができますが
実際そこに自分が立ってみるのとは違います。
当社もよく雑誌の完成物件を掲載させてもらいます
が、中にはこれが本当に当社の物件かと思うような
写真もあります。
2年前のウッドショックからか木材、材料が値上がり
しています。
それに呼応するように他の部材も上がっています。
そして住宅でよく言われる坪単価も急に上がりました。
材料費と手間代の高騰が原因です。
当社もどうしたら施工費を抑えることができるか思案
しています。
住宅価格を少しでも下げるには効率よく住宅を造る必要
があります。
施主さんの要望を細かく聞き取って造る注文住宅ではなく
ある程度規格化された住宅、一定のパターンに当てはめて
造る住宅に移行していく必要があるかもしれません。
フルオーダーではなくセミオーダーです。
それで十分ではないかとも思います。
本当の注文住宅となると聞き取る側にも相応のスキルや
経験、時間が必要になります。
施工もその都度変わった仕様に対応しなければならない
ので同じです。
どこの工務店も自在不足で当社も人材を募集しています。
何人かの方と面接もしました。
話をしていると一から注文住宅を造るスキルを求める方
が無理なのではないかと感じるようになりました。
仕事自体を誰もができるように簡略化していかないと
対応できる人材がいなくなるということです。
当社は今まで何度も書かせていただいたように大工さん
の墨付け、手刻みで家づくりをしています。
造作材もほぼ新建材は使いません。
なので造作も大工さんが手作業で加工、仕上げをして家
を造っています。
そこにものづくりの面白さがあると思うのですが、これ
もある程度そのもとになる図面が必要になります。
設計にもその技量を求めることになります。
そして構造計算、温熱計算も自社で行っています。
その方が融通が利くからですが、これだけのことを求める
考え方が間違っているのではないかとも感じます。
そろそろ若い世代に任せる時が来ているのかもしれません。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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