HOME  >  ブログ  >  住宅業界の移り変わり これからどこに向かうのか |住宅業界の流行り廃れは激しい 奈良の木の家工務店、輪和建設

2024.06.16

古民家ブログ

社長ブログ

住宅業界の移り変わり これからどこに向かうのか

6月というのに真夏のような陽気です。

今更驚くことでもないですが梅雨は少し遅れているのでしょうか。

当社は今も新築の家と古民家のリフォームを数件させてもらって

いますが、この建築業界も少し仕事量が減ってきているように感

じます。

一時的なものかもしれませんが、家もあまり気味で価格が高騰し

ているのが原因かもしれません。

 

当社は自社の家づくりを始めたのが20年ほど前になります。

そして15年ほど前はエアパス工法というパッシブソーラーハウス

をメインに家づくりをしていました。

その頃はエアパスのような工法が流行っていました。

他にもOMソーラーやソーラーサーキット、地熱住宅などが

ありました。

いろんな家を見学に行きました。

なかでもエアパス工法の家が一番しっくり来たので加盟させて

もらいました。

当時はシックハウスの影響もあり自然素材、環境共生といった

自然回帰の傾向があったように思います。

今ではほとんど聞かなくなりましたが。

 

流行り廃れは早いものでソーラーハウスは人気がなくなり高気密

・高断熱の家が流行り出しました。

開放的な空間ではなくカプセルのような空間です。

当社は今でも風通しを考えて家づくりをしていますが、高気密・

高断熱の家は窓を開放することは前提にしていません。

気密を重視して室内の温度環境はエアコンなどの機械任せです。

窓を開けないので網戸もいらないという考えの方もいます。

確かに風を通しても外の気温が高すぎて涼しい風は取り入れる

ことがむずかしくなってきました。

これは周辺の環境にも大きく左右されます。

今でも窓を開放すればいい風が通る家もたくさんあります。

エアパス工法の家も住まわれている施主さんも夏は涼しいと

いってくれます。

 

当社は新築工事とリフォーム工事の両方を施工していますが、

業界の傾向どおり新築工事は減りリフォーム工事が多くいな

っています。

しかもリフォームといえばほぼ古民家です。

ここまで古民家のリフォームが増えるとは10年程前は想像でき

ませんでしたが、古民家再生協会を立ち上げて比較的早くに

取り掛かってはいました。

古民家のブームは全国的なものみたいですが、これもいつまで

続くかはわかりません。

 

どんな家を古民家というかは意見が分かれますが、建築基準法

ができる以前、1950年より前に建てられた家と考えていいと思

います。

ですからそれほどたくさん残っている家ではありません。

その後の在来工法の家よりは長持ちしていると思われます。

現代の家と違って使われている構造材が太く大きい、そして真壁

と言って構造材が表に出ているので木にとって環境がいいのが

原因です。

 

古民家も人気があって流通している物件も価格が上昇しています。

検討しているうちに買い手がついてしまうということもあるよう

です。

しかし、物件自体が大きいのでよく考えてからにしないと維持費

が大変です。

終の棲家として購入またはリフォームするのか、10年も住めれば

いいと考えて購入するのか、単純に古民家暮らしにあこがれて

購入するものではないと思います。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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