2018.07.18
古民家ブログ
社長ブログ
木製の建具
先日お引き渡しを終えた古民家です。
なるべく現状を維持してリフォームさせてもらいました。
外部の建具もほとんどが木製建具でアルミサッシを使った
のは浴室と台所だけです。
木製建具はアルミサッシと違って補修がしやすいです。
戸車やレールの取替は簡単です。
外部の木製建具は「雨にぬれても大丈夫なのか」と思われます。
しかし、50年や60年経過した木製建具はたくさんあります。
どの家も軒が深いからだと思います。
木製建具は古くなると動きが悪くなります。
それでも戸車やレールを取り換えるだけでスムーズになります。
ただ、雨戸の開閉は本数が多いだけに手間がかかりますし、少し
コツがいります。
木製建具は木でできていますから、伸び縮みもすれば
反ったりもします。
そのためにクリアランスを大きめにとって作ります。
これが隙間風の原因になります。
これだけでなく、レールや鴨居にも隙間があります。
夏はいいのですが、これが冬となると厄介です。
気密性ではアルミサッシにはかないません。
今ではアルミサッシはペアガラスが標準です。
もちろん木製建具でもペアガラスは造れますが、この隙間
だけはどうにもなりません。
そこで対策としてできるのが内障子です。
これは効果があります。
それから木製建具の網戸、これはアルミサッシと比べて
しっかりしています。
ガラス戸などと同じ枠材を使って作るので普通の建具と同じ
扱いができます。
一方、アルミサッシの網戸ですが、もう少ししっかりしたもの
にできないかと思います。
数年すると外れやすくなります。
また、コマがレールから外れていてもなんとか動くので外れた
まま使っている人も多いと思います。
ここ数日、寝苦しい夜が続きますが網戸と通風雨戸または通風
機能のあるシャッターは重宝すると思うのですが、これだけ暑く
なるとエアコンに頼る方がほとんどでしょうか。