HOME  >  ブログ  >  家づくり 地鎮祭から上棟まで 家は未完成がいい 家は未完成がいい| 奈良の木の家工務店、輪和建設

2022.05.18

家づくりのこと

社長ブログ

家づくり 地鎮祭から上棟まで 家は未完成がいい

昨日は上棟式でした。

家づくりは建て替えの時は解体から始まり、地鎮祭を

行い、地盤調査を経て基礎工事へ、そして土台伏せ、

上棟の順に進みます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当社ではほとんどの工務店が採用しているプレカットは

していません。

すべて大工さんに墨付け、手刻みをしてもらって造って

います。

墨付けや刻みは伝統的な技術です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手刻みはプレカットと違って人、大工さんが加工するものです。

昔はプレカットというものはありませんでした。

すべて大工さんが一軒づつ材料を吟味して造ってきました。

慣れた大工さんでも上棟の前日は刻みのことが気になって

眠れないこともあるそうです。

「間違いはないだろうか」「無事に上棟できるだろうか」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に使う柱は木が建っている時と同じように根元を下に末口

を上にして建てています。

反対に使うのは逆木と言って縁起が悪いとされています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日は無事に上棟が終わりました。

 

現代の家は何事にも完璧を求められます。

しかし、昔は「完璧な家を建ててしまうとその家主の家系

はそれ以上繁盛しない」「そこで終わってしまう」と言わ

れることがありました。

例えば、和室の床の間にある落とし掛けの裏側の壁は左官

の仕上げをしていなかったりすることがあります。

職人さんが忘れたわけではなく、わざと下塗りのままにし

てあるんだそうです。

また有名なところでは「日光東照宮

ここでは柱が一本逆さに建てられているとのこと。

未完成であることを表現していると言われています。

 

昨日は上棟式で「上棟祭祝詞」を奏上させてもらいました。

神主さんが奏上するものだと思いますが、

難しい感じにカタカナでフリガナが振られています。

言葉も文語調ですから大変読みづらいです。

その中に

「大工等が打つ墨縄の違うことなく、鑿(ノミ)の過つことなく」

「築立たる柱、取り挙げたる棟、桁、梁の狂い動き鳴る事無く」

「打ち固めたる釘の緩み、取り葺ける甍のそぎなく」

といった具体的な文言が記載されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上棟おめでとうございます。

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生の施工事例はこちら↓

施工事例を見る