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2022.03.15

古民家ブログ

社長ブログ

丸太があるだけで雰囲気は変わる

リフォームの家ですが、大工工事の完了検査に来ています。

リフォームする前は普通の洋室でしたが、天井を解体して

みると丸太の梁が出てきました。

まだプレカットは今ほど普及していなかった頃の家です。

丸太もプレカットできないことはないですがこの家は手刻み

で造られているようです。

手刻みが主流だったころ小屋に使う棟木や母屋はよくこの

丸太が使われました。

この家は標準的な大きさの丸太ですが、わざと大きな丸太を

使うこともありました。

 

 

現代ではほとんどの家がプレカットです。

となると特別に注文しない限りは丸太は使いません。

丸太を使うときは確かそこだけ大工さんが手刻みで加工

しているはずです。

当社ではすべて大工さんの墨付け、手刻みで家づくりを

しています。

なのでプレカットのことはよく知りませんが、昨年の

ウッドショックで木材費が高騰して材料を含めたプレ

カット代は倍くらいに値上がりしているといううわさを

聞いたことがります。

輸入に頼るところが大きいからでしょう。

昨年は幸い、材木屋さんで自然乾燥してもらっている在庫

があったので大した影響はなかったのですが、今年から新

たに伐採する構造材については昨年の倍くらいの価格に

なるという通知が来ました。

 

木材費が高騰するのは困るのですが今までが安かったのでは

とも思います。

家全体に占める木材費の割合は思った以上に少ないです。

普通の家では設備機器のほうが高いでしょう。

昔はおそらく家の中でも木材費がもっと多くを占めていたのだ

と思いますが、どこかで逆転してしまったようです。

 

何でもない洋室でもこのような丸太を化粧梁にして天井に勾配

を付け、杉の羽目板を貼るとずいぶんと雰囲気が変わり古民家

のようになります。

手造り感が出ます。

このような雰囲気が好きな人でリフォームを検討されているの

なら天井裏を覗いてみるとわかります。

築30年から50年位なら古民家でなくてもこのような丸太梁が使

われているかもしれません。

 

こちらは新築の家ですが、解体した家から取り出した材料を

たくさん使っています。

松の丸太やケヤキの大黒柱、ランマなどがそうです。

他にも建具の飾りとしていろいろ使わせてもらいました。

たまに建て替えに伴って解体した材料を使ってほしい(買い

取ってほしい)といった相談の電話があります。

しかし、すでに業者さんが決まっているところに当社が入る

ことはできません。

できるだけ施工業者さんに使ってもらってくださいとなります。

しかし古材の再利用となると対応してくれない工務店もあります。

ハウスメーカーではほぼ無理ではないかと思います。

古材を使うのならそれができる工務店にお願いすることになると

思います。

 

こちらの新築の家は今週の19日(土)・20日(日)に完成の見学会

をさせていただきます。

天然乾燥材、大工さんの手刻み、そして古材の再利用や低炭素・長期

優良といった性能の表示がされた家に興味のある方は見に来てください。

 

 

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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