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2021.09.16

家づくりのこと

住宅性能について(耐風等級・維持管理対策等級・劣化対策等級)

輪和建設の阿部です。今年も台風の季節がやってきました。

 

輪和建設では新築物件については、耐風の最高等級である耐風等級2もクリアするように構造計算をしています。

耐風等級1はいわゆる建築基準法を満たしたレベルと言われており、その上の耐風等級2は500年に一度発生する暴風(伊勢湾台風の名古屋気象台記録)の1.2倍の力に対して倒壊、崩壊せず、50年に一度発生する暴風(1991年19号台風の長崎気象台記録)の1.2倍の力に対して損傷しない程度とされています。
昨今の台風は地球温暖化の影響で勢力が増していると言われていますので、お家の耐風を重視することは大切です。

 

耐風以外にも、維持管理対策等級3、劣化対策等級3など、住宅性能は全て「最高等級」を取得する設計しています。(新築物件についてです)

劣化対策等級とは、柱、梁、主要な壁などの構造躯体に使用されている材料に主に着目して、劣化を軽減する対策の程度を評価して等級で表示します。
木造建築では、水分や湿気による木材の腐朽やシロアリの被害を軽減するための対策として、通気・換気をはじめとする構法上の工夫や、高耐久の木材の使用といった材料の選択などが評価されます。
劣化対策等級3とは、通常想定される自然条件及び維持管理の条件の下で3世代(おおむね75~90年)まで、大規模な改修工事を必要とするまでの期間を伸長するため必要な対策が講じられているものと規定されています。

維持管理対策等級とは、構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられているかどうかを評価するものです。
建物を長く使用できるようにするため、排水や給水管をさや管工法にして基礎コンクリートの中に埋め込まないようにするなど、構造体と仕上げに影響を及ぼさずに更新や修理ができるように配慮しています。

耐震、耐風などの性能等級は、国の「住宅性能表示制度」に定められたもので、第3者機関の評価を受けます。各種図面、構造計算書、維持管理計画書など必要な図書を住宅性能評価機関に提出して審査を受けています。

これらの指標は、長く住まう家にするにはどのような配慮が必要なのかという具体的な取り組み内容も示しています。家づくりの際には、この住宅性能にも着目して欲しいです。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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