2021.09.3
家づくりのこと
家の履歴を知る
輪和建設の小林です
リフォームをさせて頂く際に一番気を付けていることが、「家の履歴」です。
リフォームのお打合せでお伺いする際に、建築当時より新しい部分や増改築の後がある場合、
いつどのように変更されたかを詳しくお聞きします。
これから、中古物件をご購入予定の方は、売主様に詳しく「家の履歴」
いつ建って、どうリフォームしたかを詳しく聞かれたほうが良いですね。
また、建築当時、リフォーム時、その都度の図面が残っていると家の履歴が分かりやすいです。
残っていない場合は、部分的にでも一度壁を壊したり、天井をとって解体して調査するのが望ましいです。
表面上は綺麗でも、壁をとった中にある、柱、土台、梁の構造材の状態が良くない場合がよくあります。
解体後に再度詳細な調査を行うのですが、
あー、ここ無理に継ぎ足したなぁ、、ここ柱あったはずなのに取ってしまったんだなぁ、、基礎も通るために後でハンマーでぶち抜いてしまったんだなぁ、、あぁ筋交い穴開けられてるなぁ、、等と思うことも多々あります。
そういった表面的に見えないところを整えてあげることで、リフォーム後も永く安心してお住いいただけます。
人間に例えると、表面上見えてくる内装のクロスや漆喰などは、「洋服」、
壁の中の物は、「骨や臓器」といったところでしょうか。
そういった意味で、私はリフォームが一番難しいと感じています。
家の年代によって、木の組み方、基礎の考え方、耐力壁等の補強の考え方も全然違います。
微妙にミックスしている家も良く見ます。
まずは、建築当時の姿を想定して、この家の場合はどの方法で補強するのがベストなのかを考えています。
それにより、間取りも変わります。
間取り優先、デザイン優先でのリフォームは良くないと思います。
構造などの壁の中のことも踏まえたうえで、快適な間取りとなるよう提案を心掛けています。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった木の家づくりをしています。
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