2020.01.24
家づくりのこと
いろんな継手・仕口
いろんな継手や仕口があります。
これは「重ねほぞ」と言って桁と梁を一緒に
貫通する場合のほぞです。
こちらはほぞに切れ目が2本入っていますが、
「割り楔ほぞ」といって梁に差し込んでから、
切れ目に楔を打ち込んで抜け無くするための
ほぞです。
こちらは「小根付きほぞ」
差し込んでから固定するための込み栓の穴が開
いています。
これは土台です。
いろんな仕口がありますが、左から2本目が
「腰掛鎌継ぎ」といわれるものです。
柱を差し込むほぞ穴が土台を貫通しています。
通しほぞと言って普通は75mmくらいの長さ
の柱ほぞを土台に差し込みますが、この家で
は下まで貫通させます。
木造軸組みといってもいろんな組み方があります。
最初からこのような継手・仕口が中国から伝わっ
たのか、少しづつ変化してこのようになったのか
はっきりわかりませんが、よく考えたものです。
金物を使わずに丈夫につなぐためにこのような
技術が生まれたのでしょう。
家が完成すれば隠れてしまってわからなくなりま
すが、大事な軸組み構造です。
ちなみに部材同士を90度などの角度でつなぎ合わせる
ことを「仕口」平行につなぎ合わせることを「継手」
といいます。