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2024.05.27

家づくりのこと

断熱とパッシブデザインと、、

設計の小林です。

 

一週間ほど前に新築の構造見学会を開催させていただきました。

大切なお家を公開してくださったお施主様、ご参加いただきました皆様、御礼申し上げます。

見学会当日は5月というのにとても暑い日でした。

しかしながら、室内に入ると涼しく、断熱の効果が出ていると感じました。

 

長期優良住宅の認定を取得しておりますが、実は少し前に基準改正で断熱性能の強化、一次エネルギー基準達成が必須に変わりました。

私が輪和建設に入社した8年ほど前より、断熱材の性能が倍ほどよくなっています。

ただ、入社当初はエアパス工法をご採用いただく方が殆どでしたので、断熱材はそこまでなくとも、夏も冬もほぼエアコンなしが可能でした。

 

高気密高断熱のデメリットは、こもった動かない熱・空気をどう逃がすかにあると思います。

24時間空調を行う場合には室内の温度変化は少ないのですが、ずっとエアコンを付けているとしんどいと感じる方もいらっしゃいます。

私も体がだるくなってしまうので、こまめに消してしまいます。

または、お仕事等で日中不在となると断熱材を通してゆっくり伝わる熱が室内まで入ってきてしまうので室内に熱がこもってしまいます。

そういうことがありますので、パッシブデザインを取り入れることも大切だと思います。(庇を長くする、窓配置によって空気の流れを作るなど)

また天井裏の空間がある方が、その空間で熱を一旦遮るので良いです。

障子も紙一枚だけなので効果がないように思えますが、あるのと無いのとでは大きく異なります。

暑い日に内障子をあけると、窓と障子の間の熱気を感じます。冬も同様ですね。

 

弊社では+αしてエアパス工法をなくしても小屋裏の熱気を逃がすよう工夫しています。

構造材も永く持つように空気が触れるように工夫しています。

どうしても手間がかかってしまうのですが、永く安心して過ごして頂けるように手間をかけています。

 

何十年先のことも考えながら、日々検討を進めています。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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