2023.06.1
家づくりのこと
無垢床のお掃除とお手入れ
設計の小林です。
最近は子どもが床にご飯を飛ばしたり、お皿をひっくり返したりで、床を拭くことがとても多くなりました。
先日、子どもが胃腸炎になった際も水様便が床に垂れたりと床掃除を一日に何回もしています。
小さなお子様がいらっしゃる方は床の拭きやすさをとても重視されるのが良く分かります。
無垢の床は、汚れを吸いやすく、なかなか落ちにくいといったイメージを持たれている方が多くいらっしゃると思います。
実際何もしていないと汚れやすいのですが、オイルやワックス等で油分が表面にあると水もはじき、汚れにくくなります。
汚れた際も無垢の床に合う方法でお手入れをするととても綺麗になります。
その中で、弊社では床の種類は以下のものをご提案しています。
・無塗装の床板(自然保護塗料)
・UV塗装を施した床板
・その他防水性のある塗料を施した床板
水回りには油膜が表面に張って水を良く弾く蜜蝋ワックスをお勧めしていますが、床に塗ると滑りやすくなるので、床には浸透するオイルタイプの方が良いです。
オイルをしみこませると撥水性が生まれ、すぐ拭き取ることで跡が残りにくくなります。
それでも跡残りが気になる方は、UV塗装を施した床板や防水塗料を採用される方もいらっしゃいます。
UV塗装は表面を樹脂の原料となるものを紫外線で硬化させるもので、見た目が少し光沢のある雰囲気になります。
その他の防水塗料は殆ど見た目に変化がないものもあります。
無垢の床はアルカリ性の洗剤などを床に落としてしまうと、黒ずみの原因になりますが、クエン酸を水溶かした溶液をしみこませて拭くと戻ります。
汚れに応じて、多少はアルカリ性のものを使っても大丈夫なのです。
無垢の床は梅雨にもジメっとしないので裸足で歩いたり寝っ転がって触れるととても気持ちが良いです。
無垢の手触りを重視したい方のために汚れの落とし方を紹介します。
・普段のお掃除は掃除機やホウキ掃き程度
・鉛筆、⾊鉛筆→消しゴムで消せます。
ボールペン→消しゴムかメラミンスポンジでほぼ⾒えなくなります。
・水ぶきするときは、硬く絞った雑巾で。仕上げにオイル保護をしましょう。
お引渡し時にお渡ししている“ミストでワックス”を使うと簡単に汚れ落としと塗膜補助ができます
・水をこぼしたらすぐ拭き取って(そのまま放置すると水染みになります)
・水染みができたら雑巾やスポンジでゴシゴシ、仕上げに油分(蜜蝋など)
ミストでワックスでも水染み対処できます
・黒ずみは酢水(酢:水=1:1)
アルカリ性の黒ずみはクエン酸で中和
・油系の汚れは⽔で濡らしたマイクロファイバークロスを固く絞り拭き取る。
とれない時は中性洗剤を使用して汚れを拭き取りましょう。
無垢の床板は油分の塗膜があると汚れにくく、すべすべになります。
お引渡し時には、弊社では木塗油という自然由来のオイルを使用しています。
その後は、裸足で生活されると足裏の油分が良い感じに床板と馴染むので、5年以上メンテせずともつるつるすべすべというお家もあります。
水ぶきをたくさんしてしまうと、油分が抜けてささくれの原因になってしまうので、なるべく水を含ませないように、
水を含ませてしまったら、油分を補填してあげることを覚えていただければと思います。
「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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