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2023.02.11

家づくりのこと

古民家ブログ

古民家リフォーム

設計の阿部です。

生駒の古民家リフォームが完成に近づいてきました。

母屋北側の和室を板間に変更し、光を遮っていた母屋北側にあった蔵を解体撤去しました。

北側屋根には数か所ガラス瓦を置き、天井からの光を取り入れるようにしています。また蔵がなくなったことで光が入り部屋が明るくなりました。構造材を見せて、左官仕上げの壁を補修しました。そしてお気に入りのシャンデリアを飾っていただき、とても素敵な空間になりました。

古民家リフォームの場合、立派な梁や柱、建具などは簡単に交換したり隠したりするのではなくて意匠としても活かし、新しい部分と調和させるように考えます。

新しくつくる建具などは高さやデザインについて古いものにならうことはたくさんありますが、年輪のように刻んできた独特の風合いを持つ古いものと全く同じ新しいものをつくることはできません。心掛けていることは、新しく加わる建材には、古いものと同じように本物の素材を用いることです。

断熱、段差など古民家に住み続けるためにはいろいろと解決しなければいけない問題があります。

そこに住む人の生活を良くすることを考えること、そして家の良さを活かしていくこと、そのいずれも解決していくことで長く住まう家になるのだと思います。最近古民家リフォームが増えてきています。古民家の良さが見直されてきているのだと感じますが、生活スタイルが変化した今、そのままでは引き継がれることはありません。住み継がれる家になるために、新しい要素をどう組み込んでいくのか。古民家リフォームはその調和とバランスが求められます。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
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