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2022.08.18

家づくりのこと

スタッフブログ

天空率を採用しました

設計の阿部です。
生駒の家は敷地が第一種低層住居専用地域というエリアにあるため、北側斜線制限がかかります。屋根の庇がほんの少しこの北側斜線にかかるため、天空率という緩和制度を用いました。

建築基準法では、道路、隣地に採光、通風、日照、に支障をきたさないように、建物の高さ制限を設けています。これに加えて第1種低層住居専用地域では、建物北側の土地の日照を確保するために、北側斜線制限という高さ制限がかかります。天空率は、これらの斜線制限を緩和する制度です。計画している建物と高さ制限に適合する建物を比較するのですが、設定された測定点のすべてにおいて、建築物に遮られることなく天空が見える割合が計画建物のほうが大きければ建築可能になります。斜線制限ではNGになるものの、空の見える範囲が大きく、風通しや日当たりがとれますよ、ということをデータで証明して本来の法律の意図とする目的が達せられればよいという考えです。

今回はこの天空率を採用して庇を短くすることなく建築可能な建物になりました。このような緩和規定も駆使して、デザインの自由度を高めてお客様に提案していきたいと思います。

 

 


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