HOME  >  ブログ  >  リフォームの工事が終わって・・・・・ |古民家のリフォーム 屋根と床下| 奈良の木の家工務店、輪和建設

2022.04.21

家づくりのこと

スタッフブログ

リフォームの工事が終わって・・・・・

新築需要は減りつつありますが、その分リフォーム市場は

まだまだこれからも広がっていきそうです。

リフォームも色々ありますが、簡単な改装程度のリフォーム

から古くなった設備の取替、そして間取りの変更や断熱・耐震

といった大規模な改修まであります。

大きく改修するならば同時に耐震補強や断熱施工はしておいた

方が経済的です。

 

現代のリフォームでは間取りの変更は多くなりました。

ここ30年ほどの間に生活の様式が変わったのか、細かく部屋を

仕切って部屋数を多くとるよりも大きくゆったりとした部屋

を設けるようになっています。

応接間や床の間のある和室などは今ではほとんど造りません。

改まって誰かを迎えるようなことがなくなってます。

 

部屋を広くとるとそれなりに断熱性も必要になります。

サッシも断熱性能は良くなり、断熱材も種類が豊富でそこそこ

の断熱性能はリフォームでも十分対応できるようになりました。

 

 

 

断熱性が向上すれば吹抜けなども造りやすくなります。

あえて造る必要もありませんが、開放感もあり明るい日差

しを部屋の奥まで取り込むこともできます。

 

部屋を広々と使おうとすると壁が邪魔になります。

取り払っても大丈夫な壁もありますが、耐震上必要な壁

もあります。

取れない柱もあります。

使い勝手に支障のないように筋違を配置しなおしたり、

受梁を使って柱を取ることもできますが限度はあります。

そこが一から考えて造る新築とリフォームの差でもあり

ます。

一定の耐震強度を取ることはできても新築と同じくらい

の強度は難しいです。

基礎から補強する必要もありますから施工費も嵩みます。

 

 

リフォームをしてそれから「この家が何年持つのか」という

心配もあります。

基本的に雨漏れや床下の腐朽、シロアリの被害、結露といっ

たことがなければ木材自体は100年位は平気です。

築200年位の家も実際あります。

 

最近、古民家を改修して住む人も増えました。

古民家は築30年から50年位の在来工法の家に比べると改修費用

も高額になることが多いです。

何より家自体が大きいです。

古民家の雰囲気を残して回収するか、性能重視で改修するか、

施工の仕方にもよります。

夏の暑さは比較的過ごしやすくても、冬の寒さは現代の人には

厳しいと思います。

耐震性が心配という人も多いですが、伝統工法にはその工法に

合った補強の仕方があります。

よく現地調査をさせてもらいますが、よい状態を保っている

古民家は少ないです。

床下や柱がシロアリの被害を受けている、明らかに雨もりの跡

がある屋根の葺き替えが必要といった家が多いです。

しかし、古民家に限らず屋根や床下は大事なところでここを

そのままで改修しても家は長持ちしません。

また、古民家は今現在、空き家になっているか、人が住んでいる

かでも大きく状態が変わります。

古くても人が住んでいると不思議と長持ちしてくれます。

どんな家でもメンテナンスは必要です。

特に雨漏れやシロアリの被害は家にとって大敵です。

気が付いたところは早めの対応をしてください。

 


「吉野の木を伝統技法で建てる工務店」輪和建設株式会社では、永く健やかな暮らしを求め、自然素材にこだわった奈良の木の家づくりをしています。
奈良・大阪・京都他で注文住宅の新築、リフォーム、古民家再生の施工事例はこちら↓

施工事例を見る