2022.04.15
家づくりのこと
古民家の改修
戌亥です。
先日、古民家の現地調査に伺わせていただきました。
古民家をお持ちの方はよく
今ある古民家を改修して住み続けるのか
新しい家に建て替えるのか
を悩まれる方が多いと感じます。
古民家といっても長年手入れがしっかりされ、状態のいい建物であれば解体するのはもったいないと思うこともあります。
逆に手入れがあまりされておらず、雨漏りなどによる腐食やシロアリの食害がひどいようであれば建て替えたほうがいいと思うことがあります。
これはあくまで建物の状況から改修するのか、建て替えるのかを判断した場合になります。
もう一つの判断基準は
お住まいになられる方が家に求めるものが改修で実現できるのか。です。
家を建てたり、リフォームするときには「こんなふうにしたい」とか「冬寒くない家がいい」など様々な思いがあると思います。
断熱性
耐震性
バリアフリー
間取り
など
古民家でもこれらを改善することは可能です。
しかし、法律で定められているような耐震等級を取得するなどは可能であるものの費用が大きくかかってきます。
古民家の改修に費用がかかる理由としては今建てられている家に比べて大きいのが一番の理由だと思います。
近年建てられている住宅の平均的な大きさは34坪(約112㎡)程度だそうです。
これに対して古民家は平屋で60坪(198㎡)や70坪(231㎡)ある建物も少なくありません。
(厨子二階を含めると100坪(330㎡)を超えるものもあります)
面積が大きいので単純に使う材料や職方さんの工数が多くかかります。
代々住み継いできた思い入れもあると思います。
また、立派な構造材が多く使われています。
改修で要望と予算を満足できれば改修がいいと思います。
要望と予算のどちらかが満足できなければ妥協できる点はあるのかを検討し、それでも満足できなければ建て替えがいいと思います。
予算は工事の内容などにより変わってくるため想像がつかないと思います。
要望も打ち合わせの中で新たに気づくことがあると思います。
家を新しく建てるのもリフォームするのも決して安くない費用が掛かります。
できることできないことはありますが、何事も相談していただければと思います。
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